金属ではない非導電性のプラスチックをメタライジングする

2009 年 1 月 11 日

金属ではない非導電性のプラスチックを

メタライジングする

一般的にめっきとは,素材に電気を流して金属コーティングを行う技術ですが,柿原工業では『「金属ではない非導電性のプラスチックをメタライジングする」。この技術により,プラスチックを金属光沢をもった部品に変身させることが出来ます。

これにより、

  ◎金属部品よりも軽量化を図れる。

  ◎デザイン性に優れ,プレス金型では不可能なデザインを樹脂成形品で実現する。

  ◎素材が樹脂であるためコストダウンができる。  

柿原工業のぴかイチ技術は,‘‘あらゆる素材にめっきを施し,耐食性,機能性,装飾性といった多種多様な特性を付与する『メタライジング技術』’’です。

めっきは,古くはメソポタミア文明まで遡ると言われていますが,今でもナノテクノロジーや半導体産業,電子電気産業,自動車産業などあらゆる分野で用いられており,「古くて新しい技術」と言われています。最近ではめっき技術は「サポーティングインダストリー」に位置づけされており,無くてははならない技術として脚光を浴びています。

弊社ではこのように,高機能・高付加価値化を実現する,「古くて新しいめっき技術」を、メタライジング技術と呼び,ぴかイチ技術としてあらゆる新素材の高付加価値化を追求し続けています。

最新技術情報はhttp://www.kakihara.co.jp/development/index.html#a080513

デザイン性・環境性を兼ね備えた「白色3価クロム樹脂めっき」

ご好評をいただいております「ダーククロム色3価クロム樹脂めっき」に、ご要望の高かった「白色タイプ」が加わりました。

■デザイン性の高い色調 従来の6価クロムめっきとほぼ同じ白色(銀色)です
■優れた耐食性 極寒地の融雪剤にも耐えうる性能を実現しました
■地球にやさしい 環境負荷の高い6価クロムを使用しません

→3価クロム樹脂めっき(白色タイプ)の詳細はこちら
→お問合せはこちらから

環境負荷の少ない樹脂めっき部品が欲しい

従来のめっき工程の他に、環境負荷の少ない『ダイレクトめっきプロセス』、リサイクルをさらに効率化できる『Cuフリーめっきプロセス』、クロ ムめっき工程で6価クロムを用いない『3価クロムめっきプロセス』、亜鉛めっき上の『3価クロメート処理』を量産工程にラインナップしております。現在研 究中ですが、エッチング工程で6価クロムを用いない『6価クロムフリーエッチングプロセス』にも取り組んでおります。

不要になった樹脂めっき品を再利用したい

樹脂めっきリサイクルシステムにより高純度の樹脂を回収を行っております。高純度樹脂の他に金属-樹脂混合品が回収されますが、この混合品は金属回収業者へ販売することができます。

日本プラスチック工業連盟誌「プラスチックス」Vol.55,No.11に柿原工業 新プロセス開発室所属のT.O氏が寄稿した論文「マテリアルリサイクルが可能となった樹脂めっき部品」が掲載されました。