ぴかまく公論 表面加工がモノの付加価値を高める

2012 年 12 月 25 日

 表面加工がモノの付加価値を高める

㈱日本パーカーライジング広島工場 

【新たに付加価値を高める『貼る製品』と『施工技術』】

弊社が有するパーカー処理(りん酸塩処理)は塗装下地として優れた密着性・耐久性をもち、工業界ではなくてはならない存在として長年お役立ていただいております。

また、弊社は戦後、自動車社会の到来に伴う国の道路整備事業計画に対応し、素材鋼板に塗装仕様で製造されていた道路標識製造に、いち早くパーカー処理技術を応用することで参加し道路安全施設事業を1つの柱として展開してきました。その後、素材はアルミ材に変わり、表面の仕様も再帰反射性を有する機能性を備えたフィルムが採用され、道路標識にも大きな“変化”が訪れました。それに対応し、塗布技術から機能性フィルムを活用することによる“貼る”事業にも進出し、“貼る”ことにより、新たにモノの付加価値を高めるための製品の市場への展開と、“貼る”ための技術を習得するに至りました。

いまや機能性フィルムは日常生活からオフィスの環境対策に至るまで、幅広い用途にご利用いただいております。

 

その代表的なものとして、 “貼る省エネ”として親しまれている機能性ウィンドウフィルムがあります。弊社では、約15年前からこのフィルムを導入し、施工も含めてお客様に快適で安全な環境を提供して参りました。

この機能性ウィンドウフィルムは多くの特長を有しており

・暑さを防ぐ(省エネ、節電対策)

・眩しさを防ぐ

・目隠し

・飛散防止(二次災害防止、安全対策)

・防犯(侵入抑止)

・装飾

・電磁波カット    

・紫外線カット などがあげられます。

 その他にも、様々なフィルム商品があります。例えば、機能性グラフィックフィルムは、看板・壁・床そしてバスや電車など車両などにも使われ、塗装と同等以上の耐久性を持ちながら手軽に施工できる宣伝ツールとしてご使用いただいております。

一方、省エネルギー化のニーズの高まりから、機能性フィルムのみならず、塗布ノウハウを応用し、建物の屋根や壁面の断熱にハイブリッド断熱コート「KIRUCOAT (キルコート)」を提案しております。

KIRUCOAT (キルコート)」の大きな特徴は“変化に強い”こと。屋根や壁面は灼熱の太陽と極寒の風雪などに晒され、母材は伸縮し表面はヒートショックと紫外線の影響を長期間受け続けるという厳しい環境におかれています。「KIRUCOAT (キルコート)」は、この厳しい環境の変化に対応するという大きな課題をクリアしました。

従来、断熱を目的に気泡材料を塗料に包含し断熱性を高めた商品が販売されていましたが、伸縮性・密着性を保つことが難点でした。「KIRUCOAT (キルコート)」はその課題を解決し、他社が追従できない特長を有しております。

・≪伸び率200%以上≫の伸縮性を実現。建物の伸び、折曲げても剥離しない密着性

15年以上の長寿命。建物を紫外線から守る

・高い断熱性。結露対策に大きな効果がある

この他社にない特長によりお客様の省エネ対策に貢献します。 

 弊社は1940(昭和15)の創業以来、様々な苦難と大きな変化に対応して参りました。これからもモノの表面の付加価値を高める製品の提供を図り“変化に強い”企業として邁進していきたいと願っております。

 

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